野良猫一座物語

野良猫一座物語

第七章・独眼猫政宗

独眼猫政宗

その男の名は独眼猫政宗

空気を一瞬で、己の色に染め上げる程のオーラ…。
只者であろうはずは無かった。

どれだけの修羅場をくぐって生き延びてきたのだろうか。

どっけんナイスガイ権兵衛は、その右側にしかない瞳の中に、哀しみを見たような気がした。

婆ミヤンから聞いて来たのかぃ…?」
微かに聞こえるように、つぶやくような質問。

一瞬戸惑いながらも、恐る恐るといった感じで聞き返すナイスガイ権兵衛
「ボスの縄張りをスパイしている白い影を追って来たんですが、何か知らなぃでしょぅか?」

「おそらくヤジキタだろぅぜ…」
興味もなさそうに、微かに聞こえる程度でつぶやくその声。

北から風が吹いた、木枯らしだろうか。
片目の男は続ける。

「北からの風…左眼がうずくぜぇ」
そして背を向けた。帰る場所など無いのだろうが。

「ちょっち待って!あんたって何者ぉ?」
どっけんが尋ねる。

微かに雨も降っているのだろうか?
独眼猫政宗の姿が、幽かに見えるだけになった。

そして、

「眼もひとつならぁ身もひとつ…左眼と引き換えに自由を得たのさぁ…」

やはりその声はつぶやくようで、
今降る雨の如く、微かに二人の胸の中に染み入るように聞こえた。

野良猫一座…?俺ゎただの片目の猫だぜぇ…




第八章・恐怖


老朽化の激しい「旅犬猫専用」の宿に一晩泊まり、朝を迎えるどっけんナイスガイ権兵衛

昨日の独眼猫政宗の姿が脳裏から離れない。
あの眼、あの声、あの存在。

「北からの風に左眼がうずく…」と彼は言った。
野良猫一座との関係は、間違いなく彼に深い傷を負わせている。
無論、左眼などにではなく「心」にだ。

宿賃を払い、本来の目的である「謎の白い影」を探すべく外に出る。
昨日の雨は何処へ行ったのだろう、青い空に真っ白な雲が二人を出迎えた。

「よっしゃ、政宗ゎヤジキタとか言ってたよな?聞き込み開始しょぅぜ!」
「はい!」

小さな川に、鳥らしき姿があった。
「ねぇ、あんた達さぁヤジキタって知ってるぅ?」どっけんが聞いてみた。

すると…
ぉぅゎ〜!犬だぁ〜
「ひゃぁ〜!!」
逃げ足の早さは一級品だった。
「また、カモられると思ったんじゃないでしょぅか?」とナイスガイ権兵衛
「今のゎカモられ隊だったなぁ」

しかし、「ヤジキタ」という言葉を聞くだけで道行く者たちは逃げていく。
ひぃ〜っっ!犬だぁ〜!
子八木さんでさえ、逃げていく…。
どうなっているのか…、「ヤジキタ」ってなんだ?

刹那、背後に何者かが忍び寄るような気配が!!
誰だ!!

どぅかしたのかね?犬だね…君たちゎ見覚えがあるなぁ…
自称「Yukiおじさん」と名乗るおじさんだった。
「あんた達、ヤジキタコンビを探してるのかい?辞めた方が身の為だ…」

コンビ?って事は二人組みなのか。

そう言った後、おじさんの目に怯えが走った。
「や、やばい!」
狂犬ヤジさんだぁ〜!
指差した後、一瞬にしてYukiおじさんの姿は消えていた…。
さすがYukiおじさんの逃げ足の速さも一級品だった。

おじさんが指差さした方向には…。

2匹の犬ぅ!?

「ボス」の縄張りを嗅ぎまわってたのは、あの男だ。
二人は確信した。


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この物語はMr大蛇山が創作したオリジナルの物語であり、
野良猫や飼い猫や飼い犬達のネーミングも、
大蛇山のオリジナルです(^▽^*)
この野良猫一座の物語は、少しでも猫や犬嫌いの人に読んで頂き、
ニックネームをつけると愛着が沸くという事に気付いて貰いたいなぁ
との思いから作られました
是非「愛と感動の物語」を演じる、
猫や犬達を楽しんで見てくださぃ(´▽`*)



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