第15章・刑事猫「ころん坊」
猫目雅子の悲しそうな顔が、忘れられない。
寒く、雪降る夜。
寒さに少し凍えながらどっけんはなかなか眠れなかった。
「ぃゃぃゃ…寒ぃ寒ぃ…参りましたねぇ…」
何処からともなく、マヌケな声が聞こえて来る。
「雪ゎ見てるのゎ好きですがねぇ…この大切なコートが濡れちまぅ…」
どっけんは面倒くさそうに眼を開けて、辺りを見渡す…必要もなく、目の前に一人の猫が居た。
とぼけた感じの風貌…ヨレヨレのコートに葉巻を銜えている。
しかし、首に鈴をつけていた。
刑事猫の証明鈴だ…
「ぃゃぁ、こんな時間にすみません…あたしゎねぇ…刑事猫ころん坊とぃぅ猫ですがね…。
ぃぇぃぇ、決して怪しい者でゎぁりませんので、ご心配なくぅ…」

「何ぃ!!ぉ前がぁの有名な!?」と思わず声を出しそうになる。
どっけんも名前だけは知っていた。
あのピーター・フォークの「飼い猫の孫(自称)」と言われる、天才刑事猫だ!!
こんな時間にいったい、何の用だろう。

この眼…。さすがにとぼけたふりして眼光は鋭いようだ…。
「ぅちのカミさんがねぇ…黒猫のヤマトさんに、しょっちゅう届け物を頼んでましてね…。」
相手を油断させる手だろう…さすがだ。
完全マイペース、一見、駄目刑事に見せておいて、実はチョー切れ者…。
さすがだ…気安くなんでも喋ってしまぃそぅになる…犯人とか大変そぅ…(`-´*)
さすがに天才刑事猫と言われる訳だ…。
「あたしゃねぇ…猫目雅子さんのだ〜ぃファンでしてねぇ…。」
何をしに来たのだろぅか…。
これがイライラさせる作戦なのだろぅ(`0´*)
どっけんもさすがに困ってきた。
「刑事猫ころん坊さん、何か用でもあるの?」

なるほどおそらく野良猫一座やボス犬軍団やヤジキタコンビ、
同じ猫として、否、同じ生き物として、悲しいのだろう。
表情が語るべきか悩んでいるようだ…。
「せっかくなんで、カミさんに内緒で今度、サインを貰って来て欲しぃんですょ…」
…。まさか…それで悩んでたのか…?
「コロンボさんゎ、よく自分で貰ってたみたぃですょ」
どっけんは、まさかそれだけでは無いと思いたかったが…。
「ぃゃぁ、ぁれゎ相手が犯人だった場合だけですょ。」
刑事猫ころん坊は答えた…あっさりと。
「そ、そぅだったのか!」
どっけんはコロンボのファンなので、事実を知り少し驚き嬉しかった。

「でゎ!」
「マジで?」

「やったぁー!!」
第16章・「ころん坊」の助言

「もぅひとつだけぇ〜」
刑事猫ころん坊の得意技の一つ。
帰るふりして、一番大切なことを語ってくれる。
「実ゎ最近の野良猫一座に関して、さすがに刑事猫も動かざるを得なくなりましてね。
詳しくは話せないんですがね。」
躊躇っている。
おそらく、野良猫一座の実情はそうとう酷いものになっているのだろう。
「猫目雅子さんに聞いたと思いますが…。
すてぃんぐという名前を知ってますよね?」
どっけんは、驚く。
情報が速すぎる。
抜け目が無いとは、この事だ。

「実はね、野良猫一座が旅役者から徐々にヤクザまがいの事をするようになってから
私達、刑事猫は潜入捜査官として、三人の猫達を一座に弟子入りさせたんです。
警察猫の中でも、切れ者として有名な男がリーダーとして立ち上げた軍団。
その名が、ざ・ぽりす。
ざ・ぽりすゎ3人編成ですがね。
当然、優秀な刑事たちですが…ぁんでぃという名前の刑事猫がちょっと心配でしてねぇ…。」
「ぁんでぃ?そいつが何か問題でも起こしたの?」
どっけんは一言も聞き逃すまいと必死だ。
「ぃゃぁ、ぁんでぃに関して言えば天然ボケの可能性の疑いがあるだけでしてぇ。
問題というより情報の収集が遅めなのが心配なだけで…。」
天才刑事猫は、ここまで引っ張るのか?
「すちゅゎーと…彼ゎその腕力を生かして、おそらく野良猫一座の上層部に入れる。」
ぁんでぃ、すちゅゎーと…。
ころん坊の眼光がキラリと光る

「リーダーの名前がすてぃんぐなんですよ。」
すてぃんぐ。
猫目雅子が気をつけてと言った猫。
「彼はもぅすでに、鬼猫院の信頼を得て幹部になってるんですがねぇ。
わたしは完全な情報をまだ持ってないんです…。
すてぃんぐが裏で何かをしている、そういう噂だけが流れてくるんですよねぇ。」

潜入捜査猫ざ・ぽりすのリーダーが裏で。
何を!?何の為に!?
「刑事猫ころん坊さん、なんでそのすてぃんぐってやつは…」
「情報が定かでない限り、まだ何も語れません…残念ですが。
そこで、一度…会って貰いたいんですよね、ざ・ぽりすに。
勿論、潜入捜査をしている猫たちなんで鈴は付けてませんが待ち合わせ場所を教えておきます。」
どっけんは、とある民家の住所を教えて貰った。
「とりあえず、何か感じたら教えて欲しいんですがね。」
刑事猫ころん坊のアイデア。
おそらく、刑事猫には喋らない何かを「すてぃんぐ」が思わず口に出す事を期待しているのだろう。
「わかった、近日中に行けばいいんだね?」
「さすが、婆ミヤンさんが見込んだお方ですね、あなたは…」
そういうと刑事猫ころん坊は今度は何も言わず、背を向けて帰って行った。
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この物語はMr大蛇山が創作したオリジナルの物語であり、
野良猫や飼い猫や飼い犬達のネーミングも、
大蛇山のオリジナルです(^▽^*)
この野良猫一座の物語は、少しでも猫や犬嫌いの人に読んで頂き、
ニックネームをつけると愛着が沸くという事に気付いて貰いたいなぁ
との思いから作られました
是非「愛と感動の物語」を演じる、
猫や犬達を楽しんで見てくださぃ(´▽`*)
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