第17章・権兵衛の恋
どっけんが刑事猫ころん坊に会い、癒されたように眠りかけた頃。
どっけんは憧れの別の野良猫軍団のマドンナふみちゃんの夢を見ていた。
「どっけんさん!どっけんさん!」ぼんやりと聞こえる。
夢の中のふみちゃんの声かな?
「僕です!権兵衛ですょ!お願いがあるんです!」
そこに立っていたのはナイスガイ権兵衛だった。
しかし、一人では無いようだ…。
横にもう一人、犬がいるのがわかった。
目がパッチリとした、どちらかというと可愛い感じの「女の子」だ。
「はじめまして、私はお雪と申します。」
どっけんは戸惑う…、この犬は誰だ?
「どうしたんだ?珍しく暗い顔して…」どっけんが聞く。
「
ボスがこいつと一緒にいる事を許してくれなぃんです…。
ここに泊まらせてもらえないでしょうか?」
「権兵衛さん、ここなら匿ってくれるの?」

恥ずかしがり屋なのだろうか?なかなかお雪は眼を合わせてくれない。
「
ボスは我々のリーダーだろう?匿うってのは筋違いだよ…」
どっけんは、何故か嫉妬に似た感情を覚える。
まさか自分が権兵衛に?
まさか!自分で否定しつつも、感情は焦りにも似た気持ちが先走る。
「お願いです!ここに数日間だけでもいいんで匿ってください!」必死な権兵衛とお雪。
しかし、
ボスがリーダーである以上、彼の許しを得る事が筋という物だろう
戸惑いつつもどっけんはそう答るしかなかった。

「ほら、もうやめな…迷惑がかかるぜ、お雪…」

小さい声で二人は何かを語り合い決心したようだった
おそらく、駆け落ちするつもりだろう…。
これでお別れになるのか?
権兵衛とお雪は、最後に深々とお辞儀をして、夜の闇の中へと消えていった。
涙はいらない…権兵衛の男としての決心にどっけんは心で涙を堪え拍手を贈った。

第18章・結婚詐欺
ナイスガイ権兵衛とお雪、二人は何処で出会い今度は何処へ行くのだろう…。
どっけんは心の中に開いたぽっかりとした暗い穴の正体が
なんであるかは解っていたが、それを考える事を敢えてやめる。
あの二人の幸せを祈ろう。
「りん…りん…」と鈴が鳴る。
秋でもあるまいし、鈴虫でも勘違いして出てきたか。
外がにわかに騒がしくなってきた。
「すみませんがねぇ…現行犯逮捕とぃぅ事でねぇ…」
鈴の音と何処かで聞いた声。
「ん?」、刑事猫ころん坊じゃねぇか?
外へ駆け出す、そこには不思議な光景が…
「午後11時58分24秒ね…野良猫一座の結婚詐欺師として現行犯逮捕ですねぇ…
誰か署まで連れて言って〜…」
刑事猫ころん坊がちょうどお雪にお縄を頂戴していたのだ…。
野良猫一座の結婚詐欺師?
ナイスガイ権兵衛は、顔色を失くしポケーっとしているが哀愁は感じない。
まぁ結婚詐欺には簡単に騙されそうな権兵衛ではあるが…。
野良猫一座の…犬?
お雪は間違いなく犬だ…。
しかし、何故野良猫一座に…?
おそらく
ボスは何かお雪から、野良猫一座の匂いを嗅ぎつけたのでは無いだろうか…。
考えてみたら
ボスほどの男が、女を連れ込んだというだけで怒る訳が無いのだ…。
あとは権兵衛がどういう態度に出るか、だろうが…。
世渡り上手な権兵衛だから、すぐに
ボスにも許されるだろう…。
しかし、なんとも不思議と嬉しい気持ちになるどっけんであった。
「じゃぁ、すてぃんぐ君、ありがとぅ!一緒に飲みにでも行くぅ?」
すてぃんぐ!?

全身からオーラを放つ男が一人、前を通り過ぎてゆく…。
一瞬、こちらをちらっと見た…そして呟く。

「捜査の邪魔だけはするんじゃなぃぜ…」
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この物語はMr大蛇山が創作したオリジナルの物語であり、
野良猫や飼い猫や飼い犬達のネーミングも、
大蛇山のオリジナルです(^▽^*)
この野良猫一座の物語は、少しでも猫や犬嫌いの人に読んで頂き、
ニックネームをつけると愛着が沸くという事に気付いて貰いたいなぁ
との思いから作られました
是非「愛と感動の物語」を演じる、
猫や犬達を楽しんで見てくださぃ(´▽`*)
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