第19章・ざ・ぽりす
お雪お縄の翌日。
ナイスガイ権兵衛が結婚詐欺師お雪に騙され、ショックで寝込んでいた頃、
どっけんは刑事猫ころん坊に言われたように、「ざ・ぽりす」に会いに行く。
早朝から、少しだけ雪が降る。
なにか空が悲しい面持ちを見せているようだ。
言われた民家へと辿る道中も、一人で居る寂しさと不安を感じるどっけん。
しかし、言われた住所はすぐに見つかった。
3人一緒にいる。
あれが噂のざ・ぽりすか?

すてぃんぐのオーラは知っていたが…
残りの二人…なるほど、野良猫一座の中でも幹部にいてもおかしくない。
それほど大物の予感がした。
ぁんでぃとすちゅゎーと…。
この二人が従える程のすてぃんぐのカリスマ性…。
こっちに気付き、すかさず降りて来るぁんでぃとすちゅゎーと。
「ぁぃつ誰だ…?」
何故かひそひそと語り始める二人。
おそらく相手によって、行動を変える慎重性が必要なのだろうが…
ぁんでぃだろう声が「俺達が潜入捜査官だってばれたらャバィぜ…」と言っている。

刑事猫ころん坊が言っていた通り、天然ボケのようである。
「どっけんというんだけどね
実はあんた達が、野良猫一座の潜入捜査をやっているって聞いてさ。
聞きたい事がいくつかあるんだよね
野良猫一座もヤジキタコンビもボス犬軍団も、仲良くなれるように!」
その時、空気が動いた…とてもゆっくりと。
やはり、別格のオーラだ…。
昨夜、「警察にすべてを任せておけばいい」と言った男。
その名もすてぃんぐ。
彼はゆっくり横になり、こう問うた。
「部外者が何を聞きたい?」

雪はまだ降っている。
すてぃんぐという男の悲しい過去を静かに哀れむように。
雪はまだ降リ続ける。
すてぃんぐという男の悲しい過去を消してしまってあげたいという思いからだろうか。
第20章・独白
その白い雪が、白いどっけんの存在を掻き消すようだった。
「あんたがすてぃんぐだろ?」
シーンと静まり返る空間。
その時…。
「違ぅ…すてぃんぐゎそぃつだが、リーダーゎ俺だぜ…」と、おそらくぁんでぃだろう声が言う。
「シー!お前ゎ喋るな!」すちゅゎーとのゴツイ声が響いた。
ただ一人無言を貫く、一匹の猫…只者では無い、その潜入捜査猫が遂に口を開いた。
「俺たちのやっている事ゎ、野良猫一座を内部から崩壊させる事…ただそれだけだ。
素人が手を出したら痛い目見るぜ。」

どっけんは知っていた。
下手な駆け引きより、直球勝負の方が効果がある…と。
だから…あえて名前を出した…。
刑事猫ころん坊と、あの猫目雅子の名前を…
「ころん坊さんは何でも知ってるはずだ…。
だが、猫目雅子さんまで…知っているのか…?」
「独眼猫政宗と猫目雅子さんを幸せにしたくなぃのか!?」
「政宗の事ゎ詳しくしらないが…。
解った…全て話そう…」
「何を?」

「シー!お前ゎ喋るな!」

「俺ゎ座長の鬼猫院の男としての器の大きさに惚れた。
それで…ちょっと張り切りすぎたようだ…。
潜入捜査猫としてあるまじき行為…一座に感情移入しちまった。
いつの間にか、座長の右腕と言われるまでになっていた。
だけど、女房ANEKOも可哀相な人さ…子供ができず…。
でも優しい人だった、俺に対しては、まるで我が子のように愛情を持って接してくれたんだ。
俺も孤児だった…。
だからANEKOの愛情を、母猫の愛情と錯覚したのかもな。
そして…今の俺は違う幹部猫…皆が隠れて謀反猫と呼ぶが…その猫に共感してしまった。」
「謀反猫って、座長の鬼猫院の奥さんのANEKOに誑かされたって言う?」
「悪い意味で言えばそうなる…、が…奥さんもあの幹部猫も哀しい猫達なんだ」
「その幹部猫の名は?」
「言うと思うか?」
すてぃんぐは不敵に笑う。
「言わないだろう…仁義の世界にどっぷり浸ったお前はな…」
どっけんは、すてぃんぐの誇りと辛さを見た。
「だったら…聞くな」

必死でもがき苦しむすてぃんぐの悲痛な胸の内。
正義感と仁義の狭間で揺れる灯火、それが哀しい瞳に見える理由か。
「すてぃんぐ…。
どっけんさん…、この事は他の猫や犬には内緒にお願いできるかい?」
すちゅゎーとは全てを知っていたのだろう。
「「すてぃんぐ…。
ようするに…そのぅ…あれだろ?…俺もそう思うよ…。」

ぁんでぃ…話を聞いてなかったね(笑)。
潜入捜査猫・野良猫一座・ボス犬軍団・ヤジキタコンビ・ANEKOと謀反猫…、
しかし薄っすらとではあるが、少しずつこの争いの輪郭が見えてきたようにどっけんは思った。
第11、12章第13章、14章第15、16章第17、18章第19、20章
←第1部の最終ページへ 野良猫一座物語 3部へ→
野良猫一座物語、目次の頁へ
はじめに
野良猫一座物語 1部
野良猫一座物語 2部
野良猫一座物語 3部
現在まで登場の猫や犬
登場猫犬たち、その関係
野良猫一座の規則
現在、映像で観れる猫や犬
野良猫一座物語の関係者
刑事猫ころん坊の仕事
写真で楽しむ猫たち 写真で楽しむ犬たち 野良猫一座ファン倶楽部申し込み
御世話になってます頁集 野良猫への想い 野良猫一座ご意見板
リンクフリーです!バナーゎこちらをご利用下さい〜
↓ ↓ ↓
この物語はMr大蛇山が創作したオリジナルの物語であり、
野良猫や飼い猫や飼い犬達のネーミングも、
大蛇山のオリジナルです(^▽^*)
この野良猫一座の物語は、少しでも猫や犬嫌いの人に読んで頂き、
ニックネームをつけると愛着が沸くという事に気付いて貰いたいなぁ
との思いから作られました
是非「愛と感動の物語」を演じる、
猫や犬達を楽しんで見てくださぃ(´▽`*)
相互リンク・お問い合わせMail
Copyright (C) 2006- Mr.Daijayama, All rights reserved.